
学校で教えることの意味
- 独習塾ALGO 代表

- 2021年5月28日
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黒板を前に、検定された教科書を手に、指導要領を読み込み、教職課程を経た教師が、目の前にいる生徒たちに教科書を読ませ、問題を解かせ、理解度を確認しながらカリキュラムを進行させる。私は教師側から見ればダメな生徒だった。話も聞かず、外を眺め、教科書の作者紹介や歴史の人物は書き込みによりユニークな姿に変わり果てていた。公立小中学校の第2次ベビーブーム世代は多い。子ども会が地域で機能していた。言うこと聞かない子への大人の鉄拳がかなり飛んでいた。人口増加と食糧危機、公害、エネルギー資源問題など、なめんなよなんて学ランきた可愛い猫が頭に日の丸鉢巻したステッカーが流行っていた。成立しない授業、パンチパーマの中学生、荒れた学校はガラスも無い箇所が多かった。タバコ臭い息をした同級生。真面目に勉強をするつもりの子にとっては過酷な環境だったろう。ところでその様な環境でも、優しい眼差しの中年男性教師がいた。心を見透かされているようだった。国語の教師で、ついつい話に聞き入る話力があった。私はこの教師がいたから勉強すれば面白いことに出会えると気づいた。子どもの頃には心が彷徨う。優しい眼差しで、生きることの面白みを学習を通じて語り続けて欲しい。そうすると光に誘われて、寂しい闇から抜けてくる。




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